昨日は、皮膚科のセミナーを受講しまいた。

会場に 到着してみると いつもと違った光景です。10人位着席できるテーブルが いくつか配置されていて テーブルの上には、3種類の薬用シャンプー、水、タオル、スポンジ 、ゴム手袋などが 置かれていました。どうも 講義だけでなく 実習の様です。

まずは 皮膚科医が 使う抗菌作用が確認されているシャンプーの紹介でした これは、どれも当院で使用してるものと同じで、新しいシャンプーではありません。シャンプーの抗菌作用を 十分発揮するのに何が重要か。きめ細やかな泡を造る  これが 重要との事です。

次は 各テーブル 2、3人ごとに分かれて 泡を造る実習が 始まりました。シャンプー剤は、だいたい 500円玉を超えない位、かなり少ない   私も 頑張って 桶の8分目位まで 泡をためました。講師の先生が 回ってきて  まだまだだですね、   とのことでした。 なかには 桶からこぼれる位 泡を作った方もいましたが、講師の先生によると まあ80点ぐらいですね、きめ細やかさが足りません。でした。シャンプーは泡命だそうです。シャンプーは、まず シャワーで 十分水分を馴染ませ、それから この泡を使います。シャンプーの界面活性剤で 皮脂汚れをキャッチ、その皮脂汚れをきめ細やかな泡が 過剰な摩擦なしに包み込むという流れです。 間違っても 動物の背中にシャンプー剤の原液を 垂らして それを ゴシゴシ 広げて泡を造ってあらうのはNGとのことでした。

シャンプーは、汚れを落とすと同時に どうしても 皮膚のバリアーを 少なからず壊してしまいます。このバリアーは いずれ 修復されますが、 保湿剤を使う事で 短期間で回復します。この保湿剤も皮脂を補うもの  水分を引きつけるもの  細胞間脂質を補うもの  皮膚のタイプで使い分けるのですが 保湿剤だけで 皮膚症状が 改善することもあり、かなり重要なことのようです。

ちょっと変わったセミナーでしたが、これからシャンプー剤を処方するときは、ただ 渡すだけでなく よいシャンプーのやり方が アドバイスできそうです。

どんなに高価なシャンプー剤をつかっても やり方が 不適切だと 効果なし  シャンプーのやり方で とんでもない差が出るらしいです。

受講して良かったと思えるセミナーでした。