昨日は、アジア獣医皮膚科専門医の西藤先生のセミナーに参加いたしました。
このセミナーでは、珍しい症例、新しい薬、新しい治療などの講義は 全くなく、ふだん皮膚科の専門医が皮膚病と向き合った時、何をして どのように 数ある似た様な症状を示す他の皮膚病から 正しい診断を絞っていくか という事に関しては 2時間の予定を大幅に延長してご説明くださいました。
先生いわく四次元を意識して診療するということです。まず初発、いつからかじまったか、そして現状の把握、 予後、完治するのか?治らないけど改善はする?それとも治らない?
できる皮膚科医は、稟告に時間をかけて、どんどん なんの病気かほぼ絞っていって 後は、検査で ほんとうに自分の診断が合っているか 確認していくのだそうです。できる皮膚科医は あまり大掛かりな検査はしない様です、それと 一つ原因が見つかると これで治療方針が決まったと 後のことが見えなくなってしまい、なかなか改善しないなど、陥りやすいミスですが そこが専門医の違いで系統だてて原因をさぐっていくと 取りこぼしが無いなど、この辺 しっかりと 頭に叩き込んで診療に向かい合いたいと思った次第です。こうやってできる限りセミナーに参加させていただき 診療方針を軌道修正していく意義は重要だな。って思いました。